スケッチシリーズ「ルターゆかりの地をたずねて」
15.ヴァルトブルク
ヴァルトブルク

 

ヴァルトブルク城のルターの居室

ヴァルトブルク城に保護されていたルターは、この部屋で新約聖書をドイツ語に翻訳をしました。当時,ドイツ語は各地の方言に分かれていましたが、主としてザクセン宮廷のドイツ語によりながら、民衆に親しみやすい文体を用いました。これは「九月聖書」と呼ばれ、大きな反響を呼んで、大工の1週間〜3週間の賃金に相当する価格にもかかわらず、短期間で2000部は売り切れ、3ヶ月後には第2版が出されました。ルター訳聖書はルターの死後も改訂が重ねられ、現代語化を経て、今日でもドイツのプロテスタント教会で用いられています。

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