スケッチシリーズ「ルターゆかりの地をたずねて」
14.ヴァルトブルク
ヴァルトブルク城

 

ヴァルトブルク城

1521年,ルターはウォルムスの帝国議会の喚問を受け,当時の教会の信仰を批判する著書と、批判の姿勢を撤回するように求められましたが、彼はその信仰の故にそれを拒絶します。その帰途,皇帝側や,ルターの反対を受けていた教会から、襲われ捕えられる事を心配したルターの支持者や友人たちが,誘拐を装ってルターをヴァルトブルク城に,1521年5月から翌年3月まで9ヶ月閉じ込めてしまいます。ルターはこの間にこの城の一室で、およそ11週間で新約聖書を翻訳しました。これは1522年9月に出版され、『九月聖書」と呼ばれ,最初のドイツ語約新約聖書となりました。

この城はまた宮廷詩人が城の大広間で歌合戦をくりひろげ、ワーグナーの「タンホイザー」のモデルになったところでも知られています。

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