コーブルク城
帝国アハト刑の宣告を受けていたルターは、アウグスブルクで開かれた帝国議会には出席できなかったので、ザクセン選帝侯領内でそれに最も近いこの城に、1530年4月15日から10月13日まで滞在し、アウグスブルクのメランヒトンなどと連絡を取りました。滞在中、朝早くから鳴くカラスの声に閉口したルターは、「ぎゃあぎゃあとうるさくてなにごとも起らないカラスの国会」と揶揄していますが、静寂と孤独の中で聖書翻訳と著作に精を出しました。